映画をなるべく面白く見たいので ~クラッシュ~


休みの前の夜
録画したまま忘れていた映画を見た。

映画専門チャンネルをつけてて
「ん?ちょっと面白そう」
って思ったところで、夫から
「名古屋ついた~」メールが入ったので
(ごはんを食べささないといけないのでね~)
始まって10分くらいのとこから録画しておいたのだ。

サンドラ・ブロック、ブレンダン・ブレイザー
マット・ディロン、あと、この人見たことある、っていう人が
ぞくぞくと出てくるんだけど
のっけから、やたら問題作チックな暗い印象で
サンドラブロックやマットディロンがなんかどうみても
いけすかない役柄なところが面白そうで。

あとで知ったのだけど
この映画 クラッシュ という
2004年、アカデミー作品賞を受賞した映画でした。


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私の好きな群像劇仕立てで、舞台はロサンゼルス。
登場人物は、人間関係や生活環境の中で
なにかしら不満や不安、不自由を抱えて生活しているのです。

例えばマットディロンはひどい差別主義者の悪徳警官
(ムシの居所の悪さから職務質問した黒人の夫婦の妻に堂々とセクハラしたり)
・・の一方で家ではひとりで父親の介護を担う。
(ただし、ここでも保険の担当の黒人女性にひどい暴言を吐きまくる)
サンドラブロックは孤独なセレブ妻で
家の鍵の修理交換に来た業者がスキンヘッドの
ヒスパニック系男性(←じつは超・実直な人柄
であるというだけで
「合鍵作って泥棒に入るに決まってる!あんなやつ寄こすな!」と
わめき散らす、こちらも、ちとノイローゼ気味な人物。

他にも
アラブ系だと思われて、日々身の危険を感じながら
小さな雑貨店を営むペルシャ人のおじさん。
彼のところにも、鍵の修理に来るという設定で
前述のスキンヘッドの鍵職人がからんでくるのですが
誠実な鍵職人が
「ドアをなおさないと、鍵をなおしただけじゃダメだよ」と
忠告したのに、「馬鹿にすんな!」とばかりに逆ギレ。
後日、店はまんまと強盗に遭い
おじさんは鍵職人の彼が犯人だと決めつけ
復讐しようとするんです。
アラブ系(違うけど)だと差別を受けながら
おじさん自身のヒスパニックの職人への差別意識が
さらなる悲劇につながって・・・


とまあ
複雑に絡み合った憎しみの連鎖による
救いようのないエピソードが続くっちゃ~続くんですが
それだけに
ちょっと救いのあるエピソードが、きらりと光る。

鍵職人とその娘の、天使の透明なマントのくだりは
美しくてこの映画のキモともいえるでしょう。
悪徳警官かと思ったマットディロンだって
ほんとは根っから悪いヤツじゃなかった?(なんともいえんけど)
こととか。
もちろん、単純なハッピーエンドなどでは全然なくて
でもそのあたりのサジ加減が
この作品に現実味を
持たせてるのかなという気がします。



というわけで
これはねー
わたしはかなり好きな映画でしたよ。
アメリカ人、こんなに?こんなに人種間で火種を抱えているの?
と、暗澹たる気持ちにもなるけどね。
白人、アフリカ系、ヒスパニック系にアラブ、アジア。
しかしー、日本人から見たら
普段の生活の中にまである
人種間の諍いとか、憎しみの根深さって
本当のところは理解できないんでしょうな~。


余談ですが
ラスベガス旅行中
街中ではそんなことないけど、郊外のバス停にいたとき
ホームレス風のおっさん(酔っ払い?)に
「ここはアメリカだ!英語でしゃべれ!とっとと帰れ!」
みたいに延々罵られたことがありました。
嫌な気分だったけど
この映画を見ると、残念ながら
そのときのことも「そりゃそうでしょうよ」と
おもわずにはいられませんわ~(T‐T)



おっと




「クラッシュ」の話を
こんなに長く書こうと思ってたわけではなくて
タイトルの「映画云々・・」というのは
よ~するに
映画っていうのは
予備知識があるかないかで
どれだけ印象に差があるかっていう話で。



というのも



これもつい最近。
50歳の恋愛白書 という映画を
なにげなく見たんです。
しかし、この邦題、どうかと思うわ~>д<

このときも
映画チャンネルをたまたまつけたら始まったのを
タイトルも知らずに見たのですが

すごくよかった。
主演のロビン・ライト・ペンは
最初、正直そんなに美しいとも思えなかったんだけども
最後は輝いておりましたよ。

この作品もまたかなりの豪華キャストで
モニカ・ベルッチに、ウィノナ・ライダーでしょ、
あとジュリアン・ムーア
この人たちほとんどワキ役ですからね。
それからロビン・ライト・ペンの若い頃を演じてるのが
「ゴシップガール」のブレイク・ライヴリー
で、あとキアヌ・リーブスね。
キアヌは作品によって美しさに波がある俳優ですけど
この作品では、かなりユルーい体を披露してくれました^^;
が、ニートという役どころにはぴったりハマッてたわね。
あと、ウィノナ・ライダーの劣化が著しくて
好きだっただけにびっくりしたけど
でも役柄(病んでる系)にはこれまたぴったりな印象でした。
もしや役作りしたのか!?


映画チャンネルのHPで紹介されてたあらすじはこうです。

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50歳女性の人生模様をリアルに描写した人間ドラマ。
完璧な妻を演じ30年。50歳のピッパは誰もが憧れる理想の妻。その夫でベストセラー作家のハーブが心臓発作で倒れたのを機に、ふたりはコネチカットにあるリタイアした高齢者たちが集う生活共同体に移り住む。そこは、ピッパには退屈な場所で、不眠症に悩まされるようになるがある日、15歳下のクリスと出会う。



なんだかね~!!

あたしの見た映画とは違う作品のようだわっ
というのがこれを読んだ印象。
これ先に読んでたら見なかったかも・・
というか印象全然違ってただろうなあ~。

予備知識なしに見てると、
途中までピッパがどういう性格なのか謎だったし
なので、この人格になるに至った経緯の描き方が
すごく自然で、腑に落ちた。
15歳年下の若い男との出会い、っていうのがなんか
本筋のように書かれてるけど
どっちかっちゅうと過去の方に軸があって。

突然アニメになる
「罪悪感」のバトンを手渡すのシーンがすごく素敵♪
終盤にかけて、ピッパの人生のカタルシスを
なにしろ、と~ても気持ちよく見ていられたのですよ。


見終わったとき
映画は予備知識無しで見れば確実に面白くなる?
単純にそういうことなの?とおもって

引き続き同チャンネルで始まった
ラブ・ダイアリーズという
聞いたこともない、ラブコメっぽい映画を
試しに見てみたのですが(←ひま)

ぜんっぜん面白くなくて
50分くらいまでみて耐えられなくなって止めました(笑)


なので
やっぱりいちがいに
「予備知識なしに見ればすべてOK!」
とはいかないけど
いい映画を予備知識なしに見る→確実に☆5割増し!

・・という説は
なきにしもあらずかと。

どうでしょう^^;



ちなみに
「ラブ・ダイアリーズ」は日本未公開ながらも
あの「ラブ・アクチュアリー」の制作会社が作った
アメリカでは豪華キャスト、な作品らし~です。

by miyoda-miyomiyo | 2012-08-21 20:30 | 映画のこと・本のこと | Comments(0)

仕事も家事もグダグダですけど!週末大好き、わたしと家族の12ヶ月。


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